64.資産価値0?築20年の家は売れる?
公開日:2021年12月09日
家の売却を考える場合、築年数は大きく関係してきます。
今回は、築20年以上の家の価値や売却について紹介します。
□築20年の家の価値とは
前々回のコラム「62.寿命?築30年の戸建て資産価値とは」でも紹介したように築20年になると一般的な木造住宅は資産価値がほぼゼロになってしまいます。
その理由を簡単に説明すると、木造住宅の耐用年数は法律で築22年と決められているからです。
耐用年数とは「減価償却資産が利用に耐える年数」であり、建物の寿命という意味ではありませんが、不動産の評価額を決める一定の基準となっています。
また一戸建ての場合、の経過によって資産価値は非常に早く落ちてしまう傾向があります。
一般的な築年数と売却価値は以下です。
・築年数10年経過すると、購入時の5割程度
・築年数15年経過すると、購入時の2割程度
・築年数20年経過すると、資産価値がほぼゼロ
そのため、築20年の物件の価値は土地がメインになります。
□築20年の家を売却するコツとは
木造住宅に限らず、築20~30年が経過した築古物件はどうしても売れにくい傾向にあり、建物の価値は含めずほぼ土地のみの値段で取引きされる物件も珍しくありません。
それでも売却できないわけでは無いので、売却するコツを紹介していきます。
・相場を調べてから売りに出すこと
売却できる価格はその相場によります。
相場より高い価格で売り出しては、誰も見てくれないでしょう。
・リフォーム以外の方法で見栄えを良くする
汚れているところを掃除する、全体的に整理整頓をして広く見えるようにするなどで印象は良くできます。
築20年以上経っていると、見栄えをよくするためにリフォームをしたほうがいいのではと思う方も多いでしょう。
しかし、リフォームの費用を売り出し価格に上乗せすると価格の相場を超えてしまう可能性がある点や、リフォームで売却価格自体が上がるとも限らないので、注意が必要です。
まずは、自身でできる範囲の掃除等がお勧めです。
※リフォームをした方が売れやすい物件もございます。
・「割安感」のアピール
日当たりが良い、立地が良い、使いやすい間取り、メンテナンスがしっかりなされているなど優れている面がある場合、価格に対してお得だと感じてもれる可能性があります。自身で気付いていない場合でも買い手にはプラスのポイントもありますので、細かなことでも知っていだだくことで購入につながる可能性位があります。
・不動産会社に買い取ってもらう
不動産会社に仲介して買い手を探す場合、不動産会社へ仲介手数料を支払いますが、買取の場合仲介手数料の支払は不要です。
また不動産会社自体が買い取るため、素早い現金化が可能です。
しかし、相場より買取価格が下がる可能性もあるので注意が必要です。※詳しくはコラム「58.家をすぐに売りたい時オススメな方法」参照
□まとめ
今回は、築20年の家の価値や売却について紹介しました。
築20年の一戸建ての場合、その価値はほぼゼロに近いですが、うまく行えば売却も可能です。
家や土地の価値を自身で調べることも大切ですが、不動産会社の無料査定などを利用し比較することや、売却相談をすることをお勧めします。
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