9.相続した土地を売却する際の注意点
公開日:2021年01月04日
「相続した土地を売却する際の注意点が知りたい。」
このようにお考えの方はいらっしゃいませんか。
今回は相続した土地を売却する際の注意点について解説します。
相続した土地を売却する際の注意点とは
土地に相続が関わる場合は、相続前の売却と相続後の売却でそれぞれ注意点がいくつかあります。
相続前の売却
相続税に注意しましょう。
不動産の場合、土地を路線価、建物を固定資産税評価額として評価し、課税対象とします。
加えて、それらは時価よりも低くなってしまいます。
現金の場合には、金額自体が課税対象となるため割高となってしまいます。
それゆえ、土地の価格が大きく変動している場合を除いて、土地のまま相続した方が良いと言えるでしょう。
しかし、遺産分割協議での土地の分割方法に関する争いが避けられるメリットもあります。
相続発生前に現金化しているからです。
また、まとまった現金が所有者に渡るのもメリットとして挙げられます。
相続後の売却
スムーズに売却の手続きを進めることが難しくなることに注意しましょう。
なぜなら、売却の手続きの際には、相続人全員の同意書が必要であるため、そのうちの誰かが売却に反対意見を持つ場合があると考えられるからです。
しかし、一人だけが相続人である場合、相続税の軽減を確認するだけで済むため、スムーズに売却の手続きを進められます。
相続した土地を売却する際にするべきこととは
相続登記をする必要があります。
これは、不動産の名義を亡くなった方から相続した方に変更する手続きのことです。
また、この手続きをする義務はなく、期限もありません。
そのため、この手続きをしない方もいます。
しかし、この手続きをしていない場合、その所有権を第三者が明確に認識できません。
それゆえ、土地を自由に売却することや、借金の担保にできないのです。
また、相続人が複数いる場合、遺産分割会議が決まるまでの間、その土地は相続人全員で共有していることになっています。
加えて、亡くなった方の相続人が所有権を相続するため、それに関係する方がどんどん増えていきます。
その結果、手続きが複雑になってしまうため、相続登記自体ができなくなってしまうことがあるでしょう。
それゆえ、その会議がまとまり、相続が決まった段階でなるべく早く相続登記をしておくことが大切です。
また、一人でも手続きを進められますが、いくつか準備が必要な書類もあるため司法書士などの専門家にその手続きを進めることを依頼する方は多いです。
まとめ
今回は、相続した土地を売却する際の注意点について解説しました。
土地の売却をお考えになる際は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。