14.相続に関する不動産売却のタイミング
公開日:2021年01月22日
相続する前と後で不動産の売却はどう変わる?
不動産は所持していると良い点もありますが、相続や売却など、様々な問題が発生します。
相続の問題は特にややこしく、初めて相続問題に当たった人にとっては悩みが尽きない問題ですよね。
そこで今回は、相続に関する不動産の売却のタイミングについて紹介します。
相続前に売却するメリットとデメリットとは
相続前に不動産を売却するメリットは主に2つあります。
1つ目は、ある一定のお金を所有者が手に入れられることです。
不動産は高額で売買されるので、かなり多くのお金が手元に入ってくると言えるでしょう。
不動産の売却には基本的に本人の立ち会いが必要なので、親が病気な度で動けない場合以外は相続前に不動産の売却も可能です。
2つ目は、後々の相続トラブルを避けられることです。
不動産を不動産のまま相続するととても大変です。
そのため、不動産を売却して現金化したほうがトラブルなく相続ができるでしょう。
一方で、相続前に売却するデメリットは税金がかかることです。
不動産を売却して得られた資金に対しても税金がかかることをご存じでしょうか。
不動産を売却する際は、いつでも税金を支払う必要があるためで注意が必要です。
相続後に売却するメリットとデメリットとは
相続後に売却するメリットは相続性の課税の額が少なくて済むことです。
相続時に必要な相続税ですが、現金で相続するよりも不動産で相続する方が税額が安くなることをご存じでしょうか。
相続税は、土地の場合は路線価、建物の場合は固定資産税評価額によって定められます。
不動産の場合課税評価額が低くなるので、相続税を節約できると言えるでしょう。
相続後に売却するデメリットは、相続のトラブルが起こりやすいことです。
相続する人数が1人であればその人だけのことを考えればいいので、相続後に売却をしても大きなデメリットはないと言えるでしょう。
しかし、数人で相続する場合、1つの不動産を分配して相続するのは難しいです。
一方で、現金化されていれば相続する人が複数人であっても分配は簡単です。
特定の不動産を数人で分配して相続するのは難しいのでトラブルになりやすいと言えるでしょう。
まとめ
今回は不動産を相続前と相続後に売却するメリットとデメリットをそれぞれ紹介しました。
どちらにもメリットとデメリットがあるので、相続する人が1人なのか複数人なのかなどで、どちらがいいか判断すると良いでしょう。
今回の記事が不動産売却で悩んでいる方の参考になれば幸いです。