15.抵当権とは一体何者なの?

公開日:2021年01月25日

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「抵当権とはどのような権利なのか分からない」

 

不動産の売却をお考えの方で、このようなことをお考えの方はいらっしゃいませんか。

今回は、抵当権について解説します。

抵当権とは

借入金の担保として不動産に設定され、債務者が返済できなくなった場合に、債権者が不動産を競売にかけられる権利のことです。

例えば、自宅を購入するための資金の一部を借り入れる場合、自宅に抵当権が設定されます。

そのため、住宅ローンは、その権利が付いているときに有担保ローンと呼び、その権利が付いていないときに無担保ローンと区別されることがあるでしょう。

 

また債務者が返済できなくなった場合、抵当権が付いた不動産は競売にかけられ、その売却代金は借金の返済にあてられます。

 

さらに、債務者が死亡すると住宅ローンは保険金で自動的に返済されるため、ローンを引き継ぐことなく不動産を相続できるでしょう。

 

加えて、不動産に抵当権がついているのかどうか確認する前に、法務局で登記事項証明書の交付請求をすることが大切です。

必要事項を記入し、手数料とともに窓口に出すだけで交付してもらえるため簡単ですね。

その証明書での確認方法は、権利部の乙区の登記の目的の部分を確認することです。

その際に、その部分に抵当権設定との記載がある場合、その権利は設定されています。

抵当権付きの不動産の売却や相続はできるのか

不動産の売却や相続は可能です。

しかし、注意点がいくつかあります。

不動産売却

基本的には抵当権がついている不動産を抵当権を外さずに購入するケースは少ないです。

なぜなら、返済が止まってしまった場合、強制的に売却処分されてしまうからです。

 

それゆえ、このような危険を伴って購入する買主は少ないでしょう。

 

また、このような物件を取引する場合、売主・買主の協議により取引実行前に抵当権の抹消処理が一般的に行われています。

不動産相続

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相続は可能です。

相続税が課税されることについては、一般的な不動産と変わりはありません。

 

しかし、抵当権がついていることは、もとの所有主に借金が残っていると言い換えられます。

 

さらに、その場合に返済がされなければ相続した不動産を失うことになります。

 

また、その場合の相続税は不動産価値を基準にして課税されますが、借金分は考慮されます。

例えば、借金額が不動産の時価を上回っている場合、は、不動産価値は無くなるでしょう。

まとめ

今回は、抵当権について解説しました。

不動産の売却をお考えの方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。

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