29.相続土地を兄弟で円満に分ける方法
公開日:2021年03月15日
土地を相続することになったが、兄弟で公平にする方法が分からないとお悩みの方はいませんか。
公平でないと身内同士でトラブルに発展するケースも想像できるでしょう。
身内同士でもめ事を起こしたくないですよね。
今回は、相続した土地を兄弟で円満に分ける方法を紹介します。
トラブル回避策
兄弟がいる方は財産を分割する可能性がありますが、中には避けたほうが良い方法も存在します。
それは共有分割です。
例えば、2人兄弟に1つの土地が相続されたとします。
共有分割を行うと土地自体を半分に分けるのではなく、その土地の権利を半分ずつ分け合います。
土地に関して取引するには土地の名義人全員の同意が必要ですので、自分だけの判断で売れません。
土地を絶対に売らない場合には有効ですが、相続人全員に対しての自由度が低くなるため、避けたほうが無難でしょう。
土地を平等にする方法を紹介
共有の土地を分ける方法を5つ紹介します。
1つ目は遺言状がない場合に、遺産を分割するための会議を行います。
正式な書類として処理されるので、書類としてまとめて全員分の署名をしましょう。
2つ目は相続する権利を放棄することです。
これは意外と利用されていて、総資産額がマイナスの場合や無理に分ける理由がない時には1人に全ての資産を集められます
3つ目は不平等になった部分を現金で埋め合わせする方法です。
土地を相続した方が、他の相続人に現金を渡して2人の相続額を公平な額にする方法です。
しかし、実行するにはたくさんの現金を持っていないと実施できないため、使い勝手は悪いでしょう。
4つ目は不動産を売ったお金を平等に分ける方法です。
引き続き使う土地の場合は不可能ですが、使う予定がない土地の場合は平等に分けられます。
3つ目の方法のように現金をたくさん持っていなくてもできるため、使い勝手は良いでしょう。
最後に土地自体を2等分して別の土地として分けることです。
面積が広い場合は、名義人が自分だけなので利用用途を自由に決められます。
しかし、小さい土地の場合は利用用途が限られるというデメリットもありますので、ある程度大きい場合に有効でしょう。
このように5つの方法があるため、家庭の事情に合わせて最も円満になれる方法を検討しましょう。
まとめ
今回は、土地を相続する際に兄弟で円満に解決する方法を紹介しました。
親族同士でもめ事を起こしても誰も幸福にならないですよね。
今後は土地を利用しない場合、後腐れなくすっきりと分けられるのは現金で分ける方法でしょう。
相続した土地を手放したいとお困りの方は、ぜひ当社にご相談ください。