30.空き家を手放す方法を紹介します
公開日:2021年03月19日
不動産を相続したが、売れない空き家として手もとに残したくないと考えている方はいませんか。
空き家が売れないままだと毎年固定資産税を払い続けることになるのに加えて、様々なリスクがあります。
今回は手元に空き家が残り続けることのリスクと、空き家を手放す方法を紹介します。
空き家を放置するリスク
空き家を放置することで固定資産税を払い続ける必要があることは容易に想像できると思いますが、
その他にも重大なリスクがあります。
1つ目は放火や犯罪に利用される可能性があることです。
空き家は人目につきにくい立地にあるうえ、雑草が伸びていると燃えやすいため、放火のターゲットになりやすいです。
所有者の管理不足で燃え広がりやすい原因を放置していると、周囲の家も巻き込んで燃え広がった場合、管理者が責任を負って賠償命令が下される可能性があるでしょう。
2つ目は近隣住民との問題に発展する可能性があることです。
空き家を放置すると不法投棄されている場合があります。
不法投棄されたゴミが腐敗して害虫や害獣の住み家になると近隣住民にも迷惑になるため、他の住民とのトラブルが起こりやすくなるでしょう。
3つ目は資産価値が下がることです。
家は土地とは違って劣化しますし、日本の場合は木造建築が多いため、劣化しやすい状況にあります。
家が劣化すると資産価値が下がるため、売却を決意した時には劣化が進行して売れないという可能性もあるでしょう。
4つ目は倒壊のリスクです。
劣化がさらに進行すると家屋自体が倒壊する可能性があります。
倒壊によって他者に被害があった場合は、賠償金を払う必要が出てきます。
空き家にならないようにする対策
一見処理に困りそうですが、今から対策をしておくことで、後々負担は軽くなるでしょう。
最初にできることは、親が生きている間に話し合うことです。
親しか知らない情報もあるため、元気なうちに確認しておきましょう。
次に名義を確認することです。
今の名義がすでに亡くなった祖父母の名義の場合、親の兄弟にも相続権があるため、手続きに際して複雑になりやすいです。
取引には名義人の全員の同意が必要なので、意思決定が難しくなるでしょう。
最後に土地の境界線を確認することです。
昔からの土地の場合は境界線が曖昧な場合もあります。
境界線が曖昧だとトラブルが発生する可能性もあるため、明確にしておきましょう。
まとめ
今回は手元に空き家が残り続けることのリスクと、手放せるようにするための対策を紹介しました。
空き家が将来のリスクにならないように、今のうちから対策しておくのが大切です。