空き家の水道契約を継続するべき理由とは
公開日:2022年04月21日
空き家の場合に電気・ガス・水道のライフラインは止めるべきなのか、皆様はご存じでしょうか。
電気、ガスについては止めてもデメリットはあまりありませんが、水道については止めない方がよい理由があります。
ここでは「空き家の水道契約を継続するべき理由」と「水道を止めたときの注意点」を解説します。
□空き家の水道契約は継続しておくべき理由
*水道管のメンテナンスのため
空き家にして長期間水道管を放置しておくと、水道管に錆がついて傷んでしまいます。
水を出して赤い水が出てきた場合はすでに錆が出ているということです。
水道管というのは壁の中や、地面を這っているため、取り換えに大きな費用が発生してしまうことがあります。
今後、その空き家に住む予定があ場合や、賃貸や売却を考えている場合には、水道を止めず、さらには定期的なメンテナンスをしておくべきだと言えます。
水道管のメンテナンスとしては1ヶ月に1回以上、すべての水道口から1分くらい水を出しておくのが良いでしょう。
*下水管からの悪臭や害虫を防ぐため
トイレやキッチンには排水トラップという部分があり、ここに水が溜まることによって悪臭を防いだり、害虫の侵入を防止します。
しかし、水を流していないとこの排水トラップが乾いてしまい害虫などが入り込むということができてそいまいます。
水道の口径に比べ排水の口径は大きいため、害虫だけでなく小さなネズミ等はここから侵入する可能性もあります。
もし、侵入せれてしまうと、家は動物の糞・尿に弱いため家の傷みが加速してしまいます。
□空き家の水道を止める際の注意点
空き家の管理では1か月に1回以上、換気をして湿気を逃がしたり、1分以上の通水作業、掃除での水拭き作業、作業中のトイレ使用など水を使う場面が多くでてきます。
空き家の水を止めるというのは、空き家の管理をしないというのと同じ意味になってしまいます。
人が住んでいないと空き家はすぐ傷むと言われます。
湿気と気温、動物の侵入が重なってしまえば、さらに早く傷んでいってしまいます。
このときに重要なのが空き家の管理ですが、その管理には必ず水が必要ということになります。
そのため、空き家で水を止める場合は「もう傷んでもよい」という時しかないと思います。
また、寒い地域の場合は、きちんと水道管の水抜きをしたうえで水道を止めてください。
水が残ってしまっていると凍結し、水道管の破裂につながってしまう恐れがあります。
□まとめ
水道については空き家の傷みを抑えるための管理に重要ですし、水道管が使えなくなった場合は不動産としての価値が大幅に下がってしまいます。
いざ売却しようとしたときに水道管の補修費用を出すか、解体費を捻出して土地として売却せざるをえなくなります。
止めないと基本料金はかかりますが、必要経費として考えるのが最善かと思います。
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